妊婦授乳婦薬物療法認定薬剤師 日置 三紀 先生

妊娠中・授乳中は、赤ちゃんへの影響を考慮して薬を使ってはいけないと考えていませんか?

薬の中には、妊娠中の服用や授乳中の服用で胎児や哺乳している赤ちゃんに影響があるものもありますが、そのリスクの程度は薬剤ごとに異なり、さらに妊娠時期(週数)や児の未熟性など様々な要因によっても変わります。実際に妊婦・授乳婦への薬剤投与の可否を考える上では、疫学研究などの根拠を基にリスク・ベネフィットを考えることが不可欠で、現在の医薬品添付文書の情報のみでは判断できないケースが多くあります。

妊婦・授乳婦薬物療法に携わる薬剤師は、研修等を通して妊婦・授乳婦への薬剤投与に関する情報の収集と解釈、不安を抱える患者さんへの対応に関するカウンセリングスキルを身につけています。妊娠しているとは気づかずに、薬を服用した妊婦さんや、併存疾患を持ちながら妊娠・出産を希望する女性、授乳中の薬剤使用に関して不安に思う患者さん等に、科学的に根拠のある情報を提供し、ご本人の想いや価値観にも配慮して患者さんやご家族が納得して意思決定できるよう支援する役割を担っています。当院には妊娠と薬外来が開設されており、妊娠中の薬物療法に関する専門の研修を受けた薬剤師が対応しています。